ダイナミック・クランプ

CED の Windows アプリケーション用 Signal は、広範囲でのパッチおよび電圧クランプの記録と解析機能を備えていることで知られています。Signal バージョン 5 以降では、このフレキシブルなプログラムを拡張できるように、多岐にわたるダイナミック・クランプ・サポートが実装されています。CED Power1401-3A, -3, mk II または Micro-4 と既存の電流クランプ増幅器を併用して使用され、特別なハードウェアは必要ありません。

Signal には、完全に統合されて容易に設定可能な高性能ダイナミック・クランプ・システムが含まれています。一段と進歩したこの特長により、ダイナミック・クランプの技術が、 カスタマイズされた複雑なハードウェアとソフトウェアへのアクセスを持たない研究者も直ちに利用できるようになっています。 しかも、だれもが使用できる、専門家による設計、保守、サポートが付きのパッケージとして低コストで提供されます。

ダイナミック・クランプ技術¹ では、代表的な非線形フィードバック・システムにより電流がセルに伝達され、バーチャルなイオン・チャンネルの活動が再現されるので、イオン・チャンネルあるいはシナプスをシミュレーションしたり、 既存のチャンネルの活動を無効にしたりすることができます。²

¹ Sharp AA, O'Neil MB, Abbott LF, Marder E (1993) Dynamic Clamp: Computer-Generated Conductances in Real Neurons. J Neurophysiol 69: 992-995 †

² Prinz AA, Abbot LF and Marder E. The dynamic clamp comes of age. Trends Neurosci. 2004 Apr;27(4):218-24 †

† 公表されている論文へのこれらの参照は、情報目的のみで提供されており、CED 製品が論文の執筆者によって保証されていることを意味するものではありません。Windows® は登録商標です。